漫画家きくちゆうきさんの話題になった作品“100日後に死ぬワニ”は、ツイッターの投稿から「続きが気になる!」と注目を集め続けた作品です。
タイトルが「100日後に死ぬ」となっていることからも、100日後にはワニは死んでしまうのかどうなるのか、というところもファンが期待していた作品です。
有名アーティストの“いきものがかり”が主題歌を作るにまで大きな反響を呼んだ作品が、今回映画になるということでしたが、その映画レビューが炎上してしまっている事態が発生しています。
一体なんで炎上しているのか?実際のレビューの一部やネットの反応などをまとめています。
100ワニ映画レビューサイトに書かれている実際のコメント
今回炎上のターゲットとなってしまっているのが、映画レビューサイトの「Filmarks(フィルマークス)」です。
100日間生きたワニの映画公開日は“2021年7月9日”となっており、まだ一般には公開されていないにもかかわらず、多くのコメントで埋め尽くされています。
その一部の意味不明なコメントを紹介します。
100日間しか生きれない呪いをかけられたという忌み子のワニの生まれて死ぬまでまさかの全編ワンカットシュールリアリスティックドキュメンタリー。
ワニがサムズアップしながら溶鉱炉に沈んでいくラストは感動的だった。
ジョン・カーペンター映画のリスペクトとしても秀逸。
しかしあのビル・マーレーだけはどうなのか。
死んだ100日後から逆行して描くという監督らしさ炸裂の難解映画でした。
後半、鶏と小鳥とワニが逆再生でカーチェイスする展開に戸惑いましたが、その回文構造に気付けると納得。また、代理店が炎上する迫力のシーンは全て実写とのこと。おすすめです。
これらのコメントは星5つ中5になっているものや全く星が付けられていないものなど様々です。
上記のコメントのような、本来のストーリーではないようなネタ投稿もとても目立っていました。
ちなみにニュース記事によれば、Yahoo映画ではこんな感じではちゃめちゃな星ランクが付けられているからか、すでに低評価の映画となってしまっているそうです。
8日夕の時点で「Yahoo!映画」にはレビュー40件、評価は2.33点と低い水準になっている。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/455ccb89fa5553109340bd4d5a52445cb5f4285e
この事態に対してドワンゴ専務取締役COOの栗田さんは、ニュース記事でこのように述べています。
「コンテンツは当然批評されるものなので、コンテンツと向き合い体験したうえで批評するのは個人の自由だし、それは提供側であるクリエイターも理解している行為。コンテンツに向き合いもせず体験もしないで腐すことが叩くという行為で、両者は明確に区別されるべきものだと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/455ccb89fa5553109340bd4d5a52445cb5f4285e
映画の公開後に、きちんと作品を観た上での批評はわかるけれども、そうではないただの“荒らし行為”には憤慨しているようですね。
しかし、なぜ100ワニはここまで荒らしのターゲットにされてしまっているのでしょうか?
100ワニ映画レビューが炎上している理由は?
100ワニ映画レビューが炎上している理由について、このようなコメントを見かけました。
やっぱり「いい話」と「もうけ話」は共存させてはいけない存在なんだな。最初から商売ありきの話なら問題ないが、この話はタイミングも電通の姿勢も事後の対処もすべてが最悪という珍しい事態となった。せっかくのいい話が台無し。
この、「いい話ともうけ話を共存させてはいけない」という似たようなコメントは多く寄せられていました。
100日後に死ぬワニは、ワニの最期とされる100日に近づくにあたってどんな展開になるのか注目を集めていった作品です。
当然最終回が近づくにつれファンが増えていたことでしょう。
そんな中で、100日目の最終回のストーリーがツイッター上で公開され、「感動的な話だった」「いい話だった」とファンの期待通りのラストを飾りました。
しかし、その後怒涛の勢いで書籍化やグッズ展開など、いわゆる“もうけ話”のお知らせが出されてしまったことによって、感動に浸っていた人達から反感を買うようになってしまったようなんですね。
漫画がネットでバズり、さらにマーケティングで炎上してしまったことから「これも商法?」とまで言われるような展開になってしまいました…。
今回の映画レビューサイトの荒らし行為も、こうした炎上からターゲットにされてしまった可能性はありますね。
ネットの反応まとめ
100ワニの映画レビューが炎上していることについて、ネットの反応をまとめました。
Twitterのバズり漫画の先駆けだった(それが仕組まれたものなのかはわからない)のでその後の流れも含めて色々残念だな。もう完全にネットのおもちゃになってしまった。
あれだけ燃え広がったのに映画化にもっていくのもすごい。
せいぜい書籍化までで済ませればよかったもののグッズ販売とか映画化とか色気を出し過ぎたのが原因だろ。
百歩退くとして、タイミング悪すぎ。
むしろ注目点はどれだけ赤うって、マーケティングの失敗例となるかだな
荒らしはイカンよな。
それはそれとして、確かに100ワニのあのプロモーションは酷かった。
マーケの教科書に失敗事例として載ってもおかしくない位酷かった。
コンテンツの内容自体は何一つ悪いものではなかったのに、プロモーションが全てをぶち壊しにして、本来存在していなかった大量のアンチを生み出してしまったという稀有な事例だった。
やはりマーケティングが下手だったのが今の荒らしに繋がっていると書いているコメントが多いようです。
ネットは良いことも悪いことも話題性があればすぐに広がっていく性質を持っていますから、100ワニが純粋な作品として広がっていくまでは良かったのだと思います。
しかし、まだ作品に浸っているところにビジネス的な嫌われる要素を介入させてしまったのは、結果として炎上を起こしてしまったのは事実です。
映画が今後どれだけの反響を呼ぶのかはまだ分かりませんが、長く愛される作品になるにはあまりもうけ話を出さないことと、タイミングが重要な気がしますね…。
公開後の100ワニの反響も見守りたいところです。