映画「大怪獣のあとしまつ」が本日2月4日公開されましたが、その内容があまりにも酷すぎるということでネット上で話題になっています。
その酷評さは“令和のデビルマン”とも言われるほどで、一時期トレンドには「大怪獣のあとしまつ」と「令和のデビルマン」のワードが同時に入るなどの記録も達成してしまいました。
酷評すぎて「逆に観に行きたい」と言っている人も続出しているくらいです。
一体何がそこまで酷評なのでしょうか?
公開当日に映画を観た人の感想をまとめています。
(こちらの記事はネタバレ感想ですので、内容を知りたくない方にはオススメしません。)
大怪獣のあとしまつのあらすじは?
「大怪獣のあとしまつ」はタイトル通り、日本中を混乱させた巨大怪獣が死亡するところから始まります。
大怪獣の死体はその後膨れ上がり、爆発してしまう恐れがあったため、日本国民の安全のために怪獣を後始末することとなった特務隊の青年が、未曽有の事態に翻弄されていくストーリーとなっています。
ちなみにこの主人公の青年アラタはHey! Say! JUMPの山田涼介さんが演じており、そのほかにも土屋太鳳さん、濱田岳さん、オダギリジョーさん、西田敏行さんという豪華俳優陣が出演しています。
「空想特撮エンタテインメント」というテーマで作られている作品となっており、監督・脚本共に三木聡さんが手がけています。
三木聡さんは「タモリ倶楽部」「笑う犬の生活」「トリビアの泉」などのバラエティ番組を手掛けてた経験があり、「時効警察」シリーズでは高視聴率を獲得するなど、敏腕監督という感じがしますね。
では、大怪獣のあとしまつを実際に観た人の感想を見ていきましょう。
大怪獣のあとしまつのネタバレ感想まとめ
大怪獣のあとしまつを観た人の感想がこちらです。
(ただの誹謗中傷ではなく、きちんと内容について理解した上で意見を述べている感想に絞っています。)
久々に、ヤバイ映画。
つまらないとかを通り越して、本当にヤバイ。
シンゴジラのイメージだったのだが、作り手の知識量、常識がだいぶ欠けているのか、そんな対応、やりとりしないだろのオンパレード。上滑りも甚だしい。展開も割と支離滅裂。さらにそこにギャグを混ぜ込んでくるから、もう手の打ちどころがない。苦笑いどころではない、表情がひきつるレベル。
「俺が作ってももう少しうまく映画作れるんじゃないか」って鑑賞者に思わせるようなレベルの映画。
ただ、やばい映画。上映してもいいのかという低次元さです。
つまらないという表現さえ上質すぎて、映画の土台としてそもそも語っていいのか躊躇ってしまいます。
引用元:https://eiga.com/movie/92765/review/
細かい設定や個人個人の演技力は素晴らしかったです!
理解力が無い私はラスト3分で頭の中が「???」ってなりました…。
怪獣のお話だから子供達も見たがるだろうし、個人的には下ネタはやめてほしかったです(笑)
でも、真剣に挑んでる特務隊員達かっこよかったな〜✨
西田敏行さんの内閣役、所々可愛い。(笑)
引用元:https://eiga.com/movie/92765/review/
テーマと三木聡につられて鑑賞。
壮大なドタバタコメディを想像していた自分。ああなんか違う、コメディにもSFにもドラマにも振り切れていないこの中途半端さ。あっちゃこっちゃ手出しすぎたせい?そしてとにかくギャグが滑る滑る…なぜ?三木聡ってこんなに下手だっけ?って思った。VFXやセットなど怪獣の再現度は日本映画では稀に見る出来の良さだと思う。だからなおさら残念。
引用元:https://eiga.com/movie/92765/review/
ベネフィットが期限切れ近く、予告が面白そうだったこちらを鑑賞。 緊急事態宣言や、警報に慣れきった市民の描写は震災とコロナを皮肉ってて面白かった。 がそれだけ、伏線は回収されず、悪役の動機は分からず。必死に噛み砕いたが、何も残らなかった
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/movie/377743/review/
CMの予告見て面白そうだなと思い観に行ってみたら…
虚無感に襲われました。
というか頭に残ったのがあまりに品のない下ネタであとは印象に残らなかった。
なんとも言えない気持ちになりました。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/movie/377743/review/
かなりの酷評が目立ちますね…。
ただ、“エンタメ”として楽しむ分にはいいのではという意見が多いようです。
しかし映画ともなるとせっかく高いお金を払ってわざわざ大画面で鑑賞するのですから、それなりのものを期待してしまいがちですよね。
俳優陣の演技に対しては申し分ないという意見があるものの、設定や展開がひどすぎて役者さんが可哀想という意見もたくさん目立っていました。
なぜこれほどの酷評が集まっているのでしょうか?
大怪獣のあとしまつが酷評である理由は?【考察】
大怪獣のあとしまつは、なぜこれほどまでに酷評が集まっているのでしょうか?
考えられる理由としてはいくつかあります。
- 高いお金を払って映画館に観に行っているという高揚感
- “特撮”というハードルの高さ
- 豪華なキャストがいることによる期待感
まず、大怪獣のあとしまつがテレビの金曜ロードショーなどでやる場合と、今回のように映画館で映画として上映されるのではやはり作品に対する期待感が違いますよね。
お客さんは高いお金を払って映画館にわざわざ足を運んでいるわけなので、そこでテレビドラマのような内容をそのまま上映されても、しらけてしまう可能性が高くなってしまうのではと考えます。
もちろんテレビドラマから劇場版に派生している作品もたくさんありますが、「THE MOVIE」ともなるとドラマレベルでは解決できないような壮大な事件が起きたりしますよね。
そして大怪獣のあとしまつは、完全なオリジナル作品とはいえバックに“特撮”という歴史あるブランドが存在しています。
特撮は憧れを持っている人やファンも多くいるジャンルですので、そういった方が今回の作品を観ると、ジャンルが違い過ぎて受け入れられない状況に至りやすいのかもしれません。
さらに今回の作品には、かなり豪華な俳優陣が揃っています。
これだけ演技力や知名度の高い俳優さんたちがたくさん出ている映画ともなると、なかなか外すことも珍しいと期待してしまいますよね。(というか安心材料にもなります。)
これらの期待感が高まりすぎて、大怪獣のあとしまつを「ゆるく楽しめるエンタメ作品」として最初から見る人はなかなかいない状況となってしまったのではないでしょうか?
ただ、本日公開されて多くの人が酷評レビューを書いたことで、今後映画を観る人はある程度の免疫がついた状態で作品を楽しむことができますので、ゆるく映画を楽しみたいという方にはもってこいなのかもしれませんね。
すでにネット上では「酷評過ぎて逆に気になる」という発言もちらほら出てきていますので、後半は別の意味で高い評価が得られる映画になるかもしれません。
公開されている間に今後この映画がどのような評価になっていくのかが楽しみですが、気になる方はとりあえず力を抜いて映画館に足を運んでみることをオススメします。