テレビ番組「情熱大陸」に出演の仏師・彫刻家の、加藤巍山さん。
加藤巍山さんの彫る作品は肉体美にあふれていて日本のみならず世界でも高く評価されています。
そんな加藤巍山さんの作品はアート界でも大注目されています。
加藤巍山さんはなぜ仏師・彫刻家になったのか、加藤巍山さんのプロフィールをまとめています。
加藤巍山のプロフィール
- 名前:加藤巍山(かとう ぎざん)
- 生年月日:1968年
- 出身地:東京都本所両国
- 住まい:埼玉県白岡市
- 職業:仏師・彫刻家(高村光雲より五代)
加藤巍山さんは、現在仏師であり、彫刻家でもあります。
仏師とは、主に仏像を彫る彫刻家の事を言いますのが、加藤巍山さんは仏像だけでなく他のものも彫る彫刻家でもあります。
加藤巍山さんの彫る作品には1つ1つ魂が込められており、作品を見た人は思わず手を合わせてしまうほど、そこには言葉で表せない何かがこもっています。
今でこそ情熱大陸でも注目されるくらいの話題の人となりましたが、仏ということは家柄がお寺だったとか若い頃から修業していたのかというとそうではありません。
加藤巍山さんは2歳でお父さんを失くしています。
インタビュー記事にて本人が話しています。
長崎には2歳のときに亡くなった父親の墓がありました。
引用元:https://frag-lab.com/special_interview/65_01.html
加藤巍山さんの生まれは東京ですが、お父さんは長崎県生まれの方でした。
2歳で亡くなったということは、その後は恐らく母子家庭で育てられたのもしれませんね。
若かりし頃の加藤巍山さんは元々ミュージシャンをしていました。
インタビュー記事に当時の様子が詳しく書かれています。
「実はそれまで、ミュージシャンをしていたのです。ギターを弾いていて、プロとしてスタジオミュージシャンもしていました。ロックから入ってジャズ、ダンスミュージック、インスト…と、ひと通りやりました。でも僕は自分を追い込むタイプで、技巧に凝るうちにどんどん自分を追い込んで、あるとき、うつ状態になってしまったのです。どんな音楽も好きだったし、技術的にはある程度できちゃうから、方向性を失ったのかもしれません」
引用元:https://frag-lab.com/special_interview/65_01.html
プロを目指していたのではなく、すでにプロとして活動されていたんですね!
ただ、追い込み過ぎて精神的に病んでしまった時期があったみたいです。
アーティストがいきなり精神的に病む、というのは天才であればあるほどよく耳にする話ですが、 加藤巍山さんも“技術的にはある程度できちゃう”と言っているくらいなので、やっぱり天才肌な部分があるのかもしれません。
加藤巍山さんはある日、フラメンコギタリストの民族音楽の演奏を耳にして雷が落ちたような衝撃を味わいました。
今まで自分がしてきたことは何だったんだろうと思ったそうで、それからは音楽も一切やらなくなり引きこもってしまいました。
そんな時加藤巍山さんは、フラッと訪れたお寺で存在感ある仏像に出会います。
そして仏師になることを決め、師匠に弟子入りをしました。
この時24歳で、一般的には弟子入りをするには遅いと言われている年齢なんだそうです。
それから13年修業を積み重ね、独立したのが38歳でした。
加藤巍山さんは見事なまでの表現力で、遅咲きなどハンデにもならないようなプロの彫師としての腕前を開花させていきます。
魂がこもっていると話題になった加藤巍山さんの仏像は、東日本大震災の時にお寺に届けられたこともあります。
すごいですよね、それだけ力がある証です。
現在は埼玉県にある自宅兼工房に奥様と暮らしながら作品を彫り続けています。
ちなみに好きな食べ物はうなぎと蕎麦なんだそうです。
加藤巍山さん自身のインスタにもうな重を投稿するくらい好きみたいです。
加藤巍山さんの活躍は国内にとどまらず、ニューヨークでも好評を呼びました。
ニューヨークで高額落札された作品画像
ニューヨークで高額落札された加藤巍山さんの作品画像がこちらです。
こちらの作品名は「示現・I」と言います。
圧倒的な存在感を放つこの作品は、H1100xW580xD450(mm)の大きさとなっています。
この作品は約3,285万円で落札されました。
この他にも様々な作品を彫っています。
加藤巍山の他の作品画像
加藤巍山さんの他の作品画像をいくつかピックアップしました。
まずは「誰が為」です。
2つ目が「釈迦如来坐像(二尺)」です。
3つ目が「一条戻橋 ~渡辺 綱(わたなべのつな/935年~1025年)」です。
4つ目が「慈」です。
5つ目が「しかみ(徳川家康像/1543年~1616年)」です。
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どれも細かな表情や体のラインなど、とてもこだわって彫られています。
加藤巍山さんの作品は1000年経っても生きていると好評されるくらい、本当に細部まで素敵です。
レセプションパーティーで、刀鍛冶師の川崎晶平さんが「巍山さんの作品は、1000年後にミロのヴィーナスのように、腕がなくなって見つかっても、きっと生きているにちがいない」とおっしゃった言葉が印象的でした。
引用元:https://frag-lab.com/special_interview/65_02.html
でも、たまに彫れなくなって泣いてしまうこともあるようで、心がとても繊細だからこそこのような作品が生まれるのかなとも思います。
作品と向き合うのも大切ですが、自分と向き合って体を大切に労わる時間も必要ですよね。
加藤巍山さんは多忙そうなので、作品も気になりますが、体調も心配ではあります。
インスタもやっているので、今後の動向も注目です。