2021年のお中元も、コロナ禍となりました。
でも、お中元は中止というわけにはいきませんね。
お世話になった方は季節のご挨拶くらいしたいものです。
ここでは、お中元のお礼状の書き方について紹介しています。
コロナバージョンもご用意していますので、参考にしてみてくださいね。
覚えておきたいお中元のお礼状のマナー
お中元のお礼状を考える前に、まず覚えておきたいマナーがあります。
これらはビジネスレターの守るべきポイントなので、しっかりと確認しましょう。
お中元のお礼状は早さが命!
お中元を頂いたら、頂いた日から3日以内にお礼状を出すのがマナーです。
お中元の時期は季節によって異なりますが、だいたい7月に入ったらいつお中元が来てもいいように封筒や便箋などを準備しておくとよいです。
お中元のお礼状だけではダメ?
お中元で頂くものは、ビールやお菓子、ハムの詰め合わせなど様々です。
結構豪華なものを頂くこともありますが、基本的にはお中元のお礼状を出す時は、お礼状“のみ”で問題ありません。
むしろお返しは必要ないので、「届きました」と「ありがとう」の2点が相手に伝わればOKです。
封書で送るならなるべく手書きにする
お中元のお礼状を封書で送る場合は、できるだけ手書きで書くと気持ちが伝わりやすいのでおすすめです。
ビジネスレターの場合は、縦書きで贈るのが一般的です。
でもコロナ禍で封書に抵抗がある方もいるかもしれませんね。
そういった場合はメールでも構いませんので、送るようにしましょう。
お中元のお礼状の書き方【基本編】
お中元のお礼状の書き方の基本形は、「季節のご挨拶+出来事(感謝)+相手を思いやる締め文」で構成します。
この基本形をベースにしておくと、スラスラと書くことができます。
それぞれ詳しく説明していますので、見ていきましょう。
季節のご挨拶
お礼状の書き出しは、季節に見合った挨拶から始めます。
「~の候」や「○○も○○となりましたが」のような感じですね。
以下の例文を参考にして選んでみましょう。
【~の候系】※ビジネス向けでおすすめ
- 梅雨明けの候
- 盛夏の候
- 猛暑の候
- 大暑の候
- 炎暑の候
- 酷暑の候
- 灼熱の候
【~になりましたが系】
- ようやく梅雨も明け、本格的な夏が訪れましたが、いかがお過ごしでしょうか。
- 暑さも厳しさを増してきておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
- 厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
出来事(感謝)
季節のご挨拶の次は、出来事について書くとよいでしょう。
思いつかない場合は、お中元の内容について書くとよいでしょう。
【出来事例文】
- この度はご丁寧なご挨拶に加え 結構なお品まで賜りまして誠にありがとうございます。
- ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
- 弊社一同でおいしく賞味させていただきました。
- 毎々のご配慮に恐縮するとともに心よりお礼申し上げます。
相手を思いやる締め文
最後には相手を思いやる言葉で締めます。
締めの文なので、あまり長くなりすぎずにシンプルに分かりやすさを心がけましょう。
【締め例文】
- 略儀ではございますが書中にて取り急ぎお礼申し上げます。
- 今後とも何卒ご交誼のほどよろしくお願い申し上げます。
- まだまだ暑い日が続き増すので、お体ご自愛ください。
頭言葉と結言葉
また、手紙の頭言葉と結言葉には以下のどれかを使います。
頭:拝啓(はいけい)→結:敬具(けいぐ)、
頭:拝呈(はいてい)→結:敬白(けいはく)
頭:啓上(けいじょう)→結:拝具(はいぐ)
お中元のお礼状の書き方【コロナ編】
お中元の基本的なお礼状の書き方を理解した上で、2021年版ともいえる、コロナ禍ならではの書き方をご紹介します。
とは言っても、基本的なことは同じですので、これらの例文を基に自分で考えてみましょう。
例文1
梅雨明けの候、いかがお過ごしでしょうか。
この度はご丁寧なご挨拶に加え 結構なお品まで賜りまして誠にありがとうございます。
新型コロナウイルスの影響で不安な日々が続く中、このような素敵なお中元を頂き、社員一同嬉しく思っております。
何かと体調管理が大変な時期ではございますが、どうかお体ご自愛ください。
略儀ではございますが書中にて取り急ぎお礼申し上げます。
例文2
盛夏の候、いかがお過ごしでしょうか。
この度はコロナ禍にもかかわらず、結構なお中元の品をいただきまして、誠にありがとうございました。
新型コロナウイルスで大変な状況の中、結構なお中元の品をいただきまして、誠にありがとうございました。
いつもながらのお心遣い、厚くお礼申し上げます。
まだまだ先の見えない不安な日々が続きますが、今後とも何卒ご交誼のほどよろしくお願い申し上げます。
略儀ではございますが書中にて取り急ぎお礼申し上げます。
例文3(あえてコロナを出さない)
猛暑の候、いかがお過ごしでしょうか。
先日はとても美味しい○○を頂きまして、ありがとうございました。
弊社一同でおいしく賞味させていただきました。
まだまだ暑い日が続き増すので、お体ご自愛ください。
略儀ではございますが書中にて取り急ぎお礼申し上げます。
まとめ
お中元のお礼状の書き方についてご紹介しました。
コロナ禍でどうかけばよいか分からないという方も、この記事を読んで是非参考にしてみてください。
大切なのは、相手に気持ちを伝えることです。