エキノコックスは愛知県でなぜ広まっている?ネットの考察まとめ!

生活

犬や人にも寄生すると言われている寄生虫“エキノコックス”。

北海道では有名な寄生虫ですが、なんと本州の愛知県で多くの犬が感染しているというニュースが入ってきました。

それまでは北海道か海外の寄生虫だとされていたエキノコックスでしたが、愛知県で広まりを見せたことによって本州で暮らしている人も他人事ではなくなってきています。

エキノコックスはなぜ愛知県で広がっているのでしょうか?

ネットの考察をまとめています。

エキノコックスとは?

エキノコックスについては、北海道帯広市の公式サイトに詳しく載っています。

エキノコックス症は、キツネや犬などの腸の中で成虫になるエキノコックスという寄生虫の卵が、ふん便と一緒になって排出され、これが人の口から体内に入り、幼虫となって肝臓などを侵す病気です。ヒトからヒトに感染することはありません。

引用元:https://www.city.obihiro.hokkaido.jp/kenko/kenko/1007357/kenshin/1004868.html

エキノコックスという寄生虫が産んだ卵が犬や人の体内に入り、やがて幼虫となって肝臓に悪さをすることをエキノコックス症と言うようですね。

ちなみに、エキノコックスの卵が人の体内に入ってから実際に悪さを起こすまでにはおよそ“10年”もかかるそうです。

キツネや犬のふんなどに含まれる卵が人体に入ると幼虫となり、10年ほどたってから肝機能障害などを引き起こす。

引用元:https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1415703

体の中で人と共にゆっくりと成長する恐ろしい寄生虫なんですね…。

そんなエキノコックス症には治療薬がないので、一度感染してしまうとかなり厄介なものであることがわかります。

現在、エキノコックス症の薬はない。治療方法としては幼虫が寄生している部位を外科的に切除するしかないが、幼虫は脳や眼球に寄生することもある。また幼虫は小さく、取り残しもありうることから、場合によっては数回の手術が必要になるかもしれない。根治がむずかしいという意味で、エキノコックス症は非常にやっかいなのだ。

引用元:https://www.a-kimama.com/tozan/2021/05/115508/

元々はキツネとネズミの間での感染となっていたため、キツネが多く住んでいる北海道では昔から“興味本位でも触るな”との教えがあったくらいだそうです。

エキノコックスについてわざわざ北海道帯広市の公式サイトが説明しているのは、北海道民ではかなり恐れられている寄生虫だからだということが分かります。

エキノコックスはなぜ愛知県で広がっている?【ネット考察】

北海道では昔から危険なものとして伝えられていたエキノコックスですが、今回話題のきっかけとなったのが福井新聞の報じたニュースです。

愛知県の知多半島で捕獲された野犬で近年、人体に入ると重い肝機能障害を引き起こす寄生虫「エキノコックス」の感染確認が相次ぎ、国立感染症研究所が「半島内で定着した」との見解を示した。

引用元:https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1415703

なんと愛知県で感染確認が相次いでいるというのです。

そしてその状況を国立感染研究所が“定着した”と認めたということで、かなり話題になっているようですね。

北海道以外では異例との発表がされたので、ますます怖いですが、まだ蔓延とまでは行っていないとのことです。

本州での発見報告を時系列でまとめると、

  1. 2005年:埼玉県で犬の感染確認
  2. 2014年:愛知県知多半島の阿久比町で野犬の感染が確認
  3. 2017年:愛知県で3件確認
  4. 2019年:愛知県で1件確認
  5. 2020年:愛知県で4件確認

となっています。

そして今回エキノコックスが愛知県に定着した感染経路については、不明とされています。

県感染症対策課によると、狂犬病対策で捕獲した野犬の調査で見つかっており、いずれも詳しい感染経路は不明

引用元:https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1415703

ネットでは様々な考察がされています。

エキノコックスが愛知で定着した理由として考えられるポイントは、

  • 野良犬
  • 土壌

ではないでしょうか。

埼玉県の例と共通して、エキノコックスは野良犬から感染が確認されているのが気になります。

そして湧き水のような自然の蛇口から出てくる水には、何が入っているか分かりません。

そのそばでふん便をした動物にエキノコックスがいたとしたら、そのまま水に卵が含まれる可能性もあります。

水と同じ理由で土壌にも卵がついている可能性もありますよね。

そうした場所を野良犬が踏んだりして、毛づくろいをした際に口から体内に卵が入ることも考えられます。

北海道から本州の愛知県で急に発見されたことは不気味ですが、埼玉県で一度発見されていることを考えると、調べたらもっと色々な場所ですでに感染が確認されているかもしれませんね。

エキノコックスはブラックジャックもかかった?

エキノコックスは、漫画家である手塚治虫先生の漫画作品「ブラックジャック」にも出てきます。

作品の中で、ブラックジャックは野良犬に襲われるのですが、その際にエキノコックスに寄生されてしまいます。

漫画ではこのように紹介されていますが、実際は10年ほど人の中で成長するので、寄生直後は調べても何もわからないそうです。

実際に寄生されたら漫画のようにはいかないので、手洗いうがいを徹底したり、ペットを飼っている人は散歩後のペットの手足などを綺麗にしてあげることが大切です。

ここから感染が広まらないことを願うばかりです。

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