【サクマ式ドロップス廃業】佐久間製菓とサクマ製菓の違いまとめ!

グルメ

「火垂るの墓」でもおなじみ真っ赤な飴の缶、「サクマ式ドロップス」が廃業になることが発表されました。

廃業の理由は物価の高騰によるものだそうですが、長年親しまれてきた飴であることや、有名アニメ作品に登場しているイメージが強いことから、多くの悲しみの声が広がっています。

しかし調べて見ると、サクマ式ドロップスを製造している会社は「佐久間製菓」で、かなり似た名前の会社に「サクマ製菓」という会社も存在します。

2社は同じ会社なのでしょうか?

一体この2社の違いはなんなのか、名前が似すぎていることから元は同じ会社だったのか気になったのでまとめてみました。

佐久間製菓とサクマ製菓は別会社?

佐久間製菓とサクマ製菓は、2022年現在では「別会社」です。

佐久間製菓で作られている代表的なものが、今回廃盤となる「サクマ式ドロップス」です。

会社の公式サイトには、2022年で114年の歴史を迎えたとも書かれていました。

皆様に支えられ、サクマ式ドロップスは2022年(令和4年)に114年を迎えることができました。

引用元:http://www.sakumaseika.co.jp/greet/

114年ってすごい歴史ですよね…。

一方のカタカナの「サクマ製菓」の方は、緑の缶でおなじみのサクマドロップの方です。

佐久間製菓とサクマ製菓は、両方とも1908年頃に「佐久間惣治郎商」という前身の企業から派生しているのは同じです。

つまり、最初は同じ会社からのスタートでしたが、その後に佐久間製菓とサクマ製菓にそれぞれ独立、現在では全く別の会社という立ち位置で経営しています。

現在の佐久間製菓とは?代表商品一覧

2022年の佐久間製菓の情報を簡単にまとめてみました。

会社名:佐久間製菓株式会社

代表:横倉信夫

拠点:

  • 本社 東京都豊島区池袋2-51-13
  • 八王子工場 東京都八王子市東浅川町503
  • 大阪営業所 大阪府大阪市中央区瓦屋町1-5-20

主な歩み:

  • 1908年 佐久間惣次郎商店として創業、サクマ式ドロップスの製造を開始
  • 1913年 「缶入りドロップス」発売
  • 1920年 佐久間製菓株式会社を設立
  • 1938年 山田弘隆が社長に就任
  • 1944年11月 企業整備令により一度廃業
  • 1948年11月10日 横倉信之助が東京・池袋に佐久間製菓株式会社を再興
  • 2023年1月20日 物価高騰の影響により廃業

代表商品:サクマ式ドロップス(赤い缶の方)、キャンロップ、等

佐久間製菓は、佐久間惣次郎商店の頃に製造されたサクマ式ドロップスを1920年頃に佐久間製菓の商品として発売し始めています。

一度廃業してしまいましたが、横倉信之介氏によって再度再興された後、今に至ります。

現在の社長も「横倉」さんなので気になって調べたところ、どうやら現在の社長は3代目であることが判明しました。

豊島区のサイトに紹介されていた時の記事を発見しました。

3代目として、約100名の従業員とともに「サクマ式ドロップス」をはじめとした、キャンディーの製造・販売を行う。

引用元:https://www.city.toshima.lg.jp/395/kuse/ikuboss/yokokura.html

公式サイトには取扱商品についても載っていましたが、一番知名度があるものはやはり赤い缶の「サクマ式ドロップス」あたりかなと言う感じがします。

代々続いてきた家業もここで終わりを迎えるということになってしまいました…。

現在のサクマ製菓とは?代表商品一覧

2022年のサクマ製菓の情報を簡単にまとめてみました。

会社名:サクマ製菓株式会社

代表:山田隆男

拠点:

  • 本社 東京都目黒区中央町1-5-2
  • 浅間工場 長野県佐久市 (公式サイトがダウンしているため詳細不明)

主な歩み:

  • 1908年 佐久間惣次郎商店として創業、サクマ式ドロップスの製造を開始
  • 1913年 「缶入りドロップス」発売
  • 1920年 佐久間製菓株式会社を設立
  • 1938年 山田弘隆が社長に就任
  • 1944年11月 企業整備令により一度廃業
  • 1947年 東京・渋谷にて山田弘隆の三男・隆重により創業
  • 1948年 「サクマドロップス」製造再開
  • 1949年 株式会社として組織変更
  • 1995年 長野・浅間にて工場操業
  • 2008年 目黒から渋谷へ移転

代表商品:サクマドロップス(緑の缶の方)、チャオ、いちごみるく、等

サクマ製菓は、佐久間製菓と同じく前身の企業は同じで、サクマ製菓の歴史としては1947年に佐久間製菓の社長であった山田弘隆さんの三男・山田隆重さんによって創業されたところから始まります。

佐久間製菓のサクマ式ドロップスとは違い、式という漢字が入っていない「サクマドロップス」(緑の缶)を発売しています。

サクマ製菓ではそのほかにも「チャオ」「いちごみるく」など有名なキャンディを多数発売しており、佐久間製菓は廃業となりますが、サクマ製菓は廃業ではないため、緑の方の「サクマドロップス」はこれまで通り購入することが可能です。

いちごみるくは、この白い包み紙や三角の形の飴が印象的です。

そして佐久間製菓同様、サクマ製菓の方も創業が「山田隆重」で、現代表が「山田隆男」となっていたので調べてみたのですが、公式サイトはダウンしており、他に跡継ぎであるような情報は確認できませんでした。

個人的な推測では恐らく佐久間製菓のように跡継ぎで3代目くらいなのかなという気はしますが、「山田」という名字は日本でも多い苗字なので確証はありません…。

佐久間製菓の廃業が決まったことによって、火垂るの墓でおなじみのサクマ式ドロップスはもう購入できなくなりますが、同じ前身企業出身のサクマ製菓でもサクマドロップスであれば購入できるので、完全にサクマの飴が食べられなくなるということではなさそうですね。

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