星座にはおうし座やてんびん座などの十二星座と呼ばれる有名な星座から、カシオペア座やアンドロメダ座など、どちらかというと神話っぽい星座まで、色々あります。
十二星座の中にもあり、有名な「うお座」ですが、実はうお座には「みなみのうお座」という星座も存在しています。
みなみのうお座はうお座と違い、十二星座には含まれていないので知名度こそ低いですが、秋の星座の代表的なひとつであり、うお座と共に秋の空に出現します。
みなみのうお座とうお座のそれぞれについてや、違い、そしてみなみのうお座の口であり秋の唯一の一等星“フォーマルハウト”についてもまとめています。
みなみのうお座とうお座は異なる星座ですので、どのように違うのか見ていきましょう!
星座には「みなみのうお座」と「うお座」がある
星座にはたくさんの種類がありますが、その中でも似ている名前の星座もあります。
似ている星座の一つが、
- うお座
- みなみのうお座
です。
秋の星座の一覧を見ると、全く違う星座であることが分かりやすいかと思います。

こちらは秋の星座の一覧ですが、赤く囲ってある部分を見てみてください。
東側にある細長い星座がうお座で、そこから下にいった南側にある、みずがめ座の下の部分にあるのがみなみのうお座です。
これだけでも全く別物の星座であることがわかります。
位置が全く違うのがわかりましたが、みなみのうお座はうお座と成り立ちも違います。
みなみのうお座とうお座の違いとは?
みなみのうお座とうお座では物理的な位置の違いがありますが、成り立ちも全く異なります。
成り立ちを理解するには、それぞれの星座にまつわる神話を見ると分かります。
みなみのうお座の成り立ち
みなみのうお座は、その名の通り南にあるうお(魚)という意味の星座です。
ギリシャ神話によれば、ある日川沿いで宴会を開いていた神様たちが、突然現れた怪物デュポンによって驚かされ、逃げた神様のうちの一人が、魚の形になって逃げたと言われています。
つまり、みなみのうお座は形こそお魚ですが、実は神様が魚に化けたものであるということですね。
(ちなみに北や西にもそれぞれ、きたのうお座、にしの魚座がいます…笑)
うお座の成り立ち
うお座は、十二星座でもおなじみの一番最後にある星座です。
余談ですが現実から最も離れている世界に近いとされているので、占星術ではよく「半分現実で半分空想の世界に足を突っ込んでいる」と言われたりします。
感受性や想像力が豊かで、アーティストやセラピストなどになる人も多いそうです。
うお座の絵は2つの魚の尾の部分がヒモで結ばれた絵となっています。
この絵には諸説あり、
- 女神アフロディーテとその息子エロス(ビーナスとキューピッド)が現れた怪物に驚いて魚の形になって逃げた説
- ヒモの部分がユーフラテス川とチグリス川を表している説
などがあります。
みなみのうお座もそうですが、神様はびっくりするとお魚の姿に化ける習性?があるようですね…笑。
みなみのうお座の口「フォーマルハウト」
みなみのうお座には、「フォーマルハウト」という名前がついた星が魚の口の部分にあります。
魚の口の部分にあることから、別名で魚の口とも呼ばれるフォーマルハウトですが、実は秋の唯一の一等星でもあります。
先ほどの画像をもう一度見てもらえると、フォーマルハウトと書かれた部分が分かるかと思います。

みなみのうおの上にありますね。
秋は一等星がこのフォーマルハウトしかないので、秋の一等星は見つけやすいでしょう。
2022年9月11日~9月12日あたりでは見ることも可能でした。
秋の星座については別記事でもまとめていますので参考にしてみてください。
星座は神話との繋がりが非常に強いので、歴史やおとぎ話が好きな方は入りやすい世界でもあります。
神話も面白いので、ぜひ色々読んでみると新たな発見もありますのでオススメです!