フィギュアスケートのROC(国としてはロシア)代表カミラ・ワリエワ選手が北京オリンピック出場中にドーピング疑惑となっている問題が話題となっています。
ワリエワ選手はまだ15歳という若さではあるものの、圧倒的な技術力や演技力で他国の選手をも絶望させてしまうほどの高いスキルを持っていることから、「絶望」と呼ばれる別名も持っている注目の選手です。
そんなワリエワ選手が北京オリンピックに出場している最中に、まさかのドーピング疑惑が明るみとなりました。
「なんでこのタイミングなの?」「ロシアが強いから裏で操作されてるんじゃないの?」とネットでは疑問の声も出ています。
ワリエワ選手は結果的に北京オリンピックへの出場が認められましたが、処分が解除された理由についても気になるので調査してみました。
ワリエワがドーピング疑惑となった薬は?
ワリエワ選手が今回ドーピング疑惑とされたのは、2021年12月25日のロシア選手権後に行われた検体から禁止薬「トリメタジジン」が検出されたからです。
このトリメタジジンは、心臓に作用がある薬と言われています。
心臓の病気である狭心症、心筋梗塞などの治療などで使われる薬だという。血管を広げ、血流をよくしたり、の中で血液が固まることを防ぐ作用がある。
アスリートが使用すると、心肺機能を上げる効果があるとされ、18年平昌五輪ではボブスレー女子のナジェジダ・セルゲエワ(OAR=ロシアからの五輪選手)が失格処分になった例がある。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/1b2e8fd2ee8b9538b604e3a634cda0d2740971a3
ワリエワ選手はトリメタジジンを使用することで、一時的に心機能を向上させる狙いがあったという疑惑を持たれていたわけですね。
ただ、15歳のワリエワ選手が使用するような薬ではないと専門家は指摘しています。
山口壮(つよし)氏(日本ボクシング連盟・医事委員)「禁止薬物のトリメタジジンは、狭心症に使用する心臓の薬です。心臓の血管が細くなった時に血流を良くし、心肺機能が上がると考えられています。回復が早くなり、練習を多くする目的と想像されますが、15歳が常用するような薬ではありません。もし検出されたという報道が事実であるならば、ワリエワ選手個人というよりも、指導者やその上の人が問題に関与している可能性も考えられます」
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/adf0725e23f04a9d313641611b1795ff55c4c25f
つまり、ワリエワ選手が個人的にドーピングをしたのではなく、本人が知らないところで意図的にドーピングを“させた”可能性があるかもしれないということですね。
そもそも今回標的となっているワリエワ選手の代表国はロシアです。
ロシアはドーピング問題により、国としての出場は認められず、ROC(ロシアオリンピック員会)として出場していることからも、どうしてもドーピング=ロシアみたいなイメージが付いている人もいるでしょう。
もしワリエワ選手に金メダルを獲得させたいがために裏でドーピングをさせていたとしたらかなりの問題です…。
ワリエワのドーピングはなぜ北京五輪で判明した?
ワリエワ選手がドーピングをしているかもしれないという疑惑は、北京オリンピックの期間中に判明しました。
しかし、ドーピング疑惑となった検査が行われたのは、2021年12月25日のことです。
なぜ12月に行われた検査が年をまたいで2月の、それも北京オリンピックという世界舞台の開催中に判明したのでしょうか?
これには、コロナウイルスが関係していると言われています。
RUSADAは検査結果が出るまでに1カ月以上かかった理由について、分析したストックホルムの検査機関で「新型コロナウイルスの感染が発生したため」と説明した。
引用元:https://www.jiji.com/jc/article?k=2022021200024&g=spo
RUSADAとはロシアの反ドーピング機関のことですが、このRUSADAがコロナウイルスに感染したことで、恐らく一時的に仕事をストップせざるを得なかったという解釈ができそうです。
金メダル候補とも言われ、元々注目されていた選手であっただけにネット上では「強豪のロシアにメダルを取らせたくない何者かの思惑では?」とも言われていましたが、コロナウイルスが発生したとなると仕方ない状況ですよね…。
ただ本当にコロナウイルスが感染したのかどうかは正直謎ではありますが…。
ワリエワのドーピング疑惑で処分が解除された理由は?
ワリエワ選手は2月14日のCASの発表により、処分が解除されました。
2月14日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は、ドーピング違反が明らかになったROCのカミラ・ワリエワに対する裁定を発表。彼女に対する暫定資格停止処分解除撤回を求めていた国際オリンピック委員会(IOC)、世界反ドーピング機関(WADA)、国際スケート連盟(ISU)からの提訴を却下した。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/2092064cbaa8eb76413266390e9fe8e301a17ead
その理由についても文書で公表されているのですが、まとめると
- 競技者が世界ドーピング防止規定(WADC)における『被保護者』であること
- ロシア・アンチドーピング機構(RUSADA)の規則およびWADCにおいて、暫定的なドーピングに関する規定を定めていないこと
- 当該競技者の出場を阻止することは彼女に回復不能な損害を与えるだろうということ
- 北京五輪中での検査も陰性であること
- 2021年12月に実施された競技者のアンチ・ドーピング検査の結果であり、この通知の遅れは彼女の責任ではないこと
これらが処分解除に至った理由とされています。
正直3番目とかは関係ない気もしますが、確かに北京オリンピック中の検査は陰性であるとなると、それよりも前のドーピングは関係ないという気持ちにもなります。
ただ、そもそもその時点でドーピングが発覚していたら北京オリンピックに出場すること自体難しかったのでは?という疑問も残りますね…。
実際にネット上でも疑問の声が続出しています。
高梨沙羅選手のスーツ違反の件に絡めて意見している人もいました。
(高梨沙羅選手のスーツ違反については別記事でまとめていますので参考にしてみてください。)
ワリエワ選手をめぐるドーピング問題が複雑になっていますので別記事で最新の状態をまとめています。
北京オリンピックに出場できることとなったワリエワ選手ですが、彼女の今後の動向については、しばらくは世界的に注目されそうな状況です。