マイナンバーカードと保険証の役割がセットになった「マイナ保険証」。
一枚で、マイナンバーカードとしても、保険証としても使うことができます。
ただ、このマイナ保険証の追加負担をめぐって、ネット上で批判の声が相次いでいます。
しかし、今までの保険証でも追加負担があるのも注意ポイントです。
マイナ保険証の追加負担や、従来の保険証の追加負担についてまとめています。
マイナ保険証の追加負担とは?
マイナ保険証を“保険証”として医療機関で使う場合には、私たち(患者側)が払う“追加負担”というものがあります。
この追加負担が2022年4月から上乗せされることとなったので、私たちが払う医療費が必然的に増えるということになります。
たとえば、普段から3割負担で医療費を支払っている人の場合だと
- 初診…21円
- 再診…12円
- 調剤…9円
が、マイナ保険証を利用した際に追加負担として請求されます。
「なぜ追加負担が上乗せさせるの?」ということですが、それにはマイナンバーの普及率の問題が関わっています。
共同通信によれば、マイナ保険証は2021年秋に政府が導入を始めたものの、思うように普及していないことから、導入してくれた病院には“診療報酬”をあげるという取り組みをするようです。
マイナ保険証は政府が昨秋に本格導入したものの普及が遅れており、取り組みを促すために対応病院の診療報酬を引き上げるからだ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/7ba486c5ead671e07c44477cc3fd001063af77fe
つまり、その引き上げられる分の診療報酬が、追加負担として私たちが払うしくみとなっているんですね。
診療報酬については日本医師会がこのように定義しています。
医療機関に、その対価として支払われる費用は「診療報酬」と呼ばれ、厚生労働大臣が定めた医療行為1つひとつの点数を足し合わせて算出した金額となります。
そのうち、自己負担分(原則3割※年齢や所得に応じて異なる)は患者さんが、残りは加入している医療保険者が、医療機関に支払うことになります。
引用元:https://www.med.or.jp/people/what/sh/
これまでかかっていなかった負担が増えるとなると、払う側の私たちにとっては微妙なところですよね。
ただ今後は、どちらにせよ追加負担は避けられないようです。
マイナ保険証でなくても追加負担は避けられない?
共同通信の図解によれば、従来の健康保険証の利用であっても、2022年4月からは
- 初診…9円
の追加負担があるようです。
(マイナ保険証と違い、初診だけのようです)
どちらにしろ追加負担は避けられないようですが、同じ初診の追加負担であってもマイナ保険証と比べると12円もの差がありますので、このままの制度だと従来の健康保険証を使う方が、若干お得に医療機関を利用できることになります。
この内容に関してはネット上でも疑問の声が沸いています。
マイナ保険証の追加負担に対するネットの反応
マイナ保険証の追加負担に対するネットの反応を集めました。
多くの人が疑問を感じているようです。
その中でも多かった意見としては「普及させるなら従来の健康保険証の方の追加負担を高くするべきじゃないの?」というものでした。
たしかに、普及させるはずのマイナ保険証の方が追加負担が高いとなると、普通に考えたら従来の健康保険証を利用したほうが、お得ということになってしまいますよね…。
4月から制度が取り組まれるとのことなので、もうすぐ始まってしまう制度ですが、今後何か支払う側(患者側)にメリットと思えるものがないと、普及率は横ばいという感じがします。