バスチケットに悲報が訪れてしまいました…。
神奈中(神奈川中央交通)のバスを始めとして、西東京・伊豆箱根・相鉄・西武・東武バスなどが相次いでバス特と呼ばれるバス利用特典サービスを終了しています。
バスを利用していて、ICで運賃を支払っていた人にとって打撃となってしまった今回のサービスですが、バスチケットの代替となるサービスはあるのか調べてみました。
バス利用特典サービスとは?
バスを降りる際に「チケットが付きました」「チケットを使いました」とアナウンスが流れた経験はありませんか?
あれは、バス利用特典サービスの一環のアナウンスです。
バスの運賃を1円払うごとに1ポイントたまる仕組みで、ポイントが1000ポイントたまるごとに、100円から330円分のバスチケットが付与されます。
バスポイントには有効期限があり、月初でも月末でもバスに乗ったポイントは翌月に繰り越しができませんでした。
毎月1ヶ月間だけポイントを貯めることができるサービスでしたが、意外とバスに乗る方はアナウンスを聞く機会も多かったのではないでしょうか。
場合によっては定期券を買うよりもお得になるこのサービスは、重宝していた方も多いはず。
ですが、ついに今回“サービス終了”となってしまいました。
バス利用特典サービスを提供・終了した理由
今回は神奈中バスを中心に、なぜバス利用特典サービスが提供されていたのかと、終了してしまったのかについて調べてみました。
神奈中はバス利用特典サービスを提供・終了した理由として次のように述べています。
バス利用特典サービス「(通称)バス特」につきましては、開始から13年が経過し、ICカードの普及・促進という当初の目的を達成したことから、2021年4月2日(金)をもちまして、当社グループでのバスポイント・特典バスチケットの付与を終了させていただきます。
引用元:神奈中バス内の吊り広告より
13年もサービスが提供されていたことに驚きですが、そもそもの理由としては、ICカードでバスを利用してもらうことが目的だったようですね。
13年という月日が流れ、世の中で電子決済が進んでいく中でのサービス終了の判断は、普及したと言えば普及したのでしょうが、正直「前置きありましたっけ?」というのがいちユーザーとしての感想ではあります。
ちなみに既に付与されている分のポイントは付与された日から10年間は使用ができるそうなので、この辺りは安心してゆっくり使っていけそうですね。
しかし、今後このバスチケットに代わる特典はもう出てこないのでしょうか?
バス利用特典サービスの代替は?
神奈中バスの吊り広告には、
さらに、お客様の利便性向上のため、MaaSなどの新しいサービスの提供にも今後取り組んでまいりますので、引き続きご利用の程よろしくお願い致します。
引用元:神奈中バス内の吊り広告より
と書かれていました。
「MaaSって何?」って感じですよね。
MaaSはマースと読み、Mobility as a Serviceの頭文字をとったものです。
今までバスや電車、タクシーを利用する時などは、それぞれ個別に専用の切符や支払い用にお金を用意していたと思います。
しかしそれらを全て一括にまとめて、一元管理してしまいましょうというのがMaaSなんですね。
1つにまとめることで、より便利に移動しましょうという取り組みです。
フィンランドでスタートして、ようやくその流れが日本にもやってきたというわけです。
このMaaSは、アプリを使用し、その中で一括管理していくサービスなので、スマホ1台で解決できてしまう手軽さに最大の魅力があると言われています。
フィンランドのヘルシンキでは、月額499ユーロで利用できる「Whim Unlimited」によって鉄道やバスといった公共交通機関が利用し放題というサービスがあります。
このようなサービスがもし今後神奈中バスで行われるとなると、月額でバスに乗り放題!なんてこともあるかもしれません。バスのサブスクみたいで面白いですね。
そうなるとバスチケットよりもお得になる方もでてくるかもしれませんね。
今のところ神奈中バスからの具体的なアナウンスはありませんが、「MaaSを使っていく」ということは述べられていますので、確実にバスチケットの代替となってくるでしょう。
まとめ
神奈中を中心に、バス利用特典サービスが終了してしまったことと、バスチケットの代替になるサービスについてご紹介しました。
バスチケットが終了し、MaaSが始まるということで、時代がまた新しく進んでいく感じがしますね。
バスを定期以外で月額料金で乗り放題できる夢のようなプランを心待ちにしたいですね。