インドネシアのサッカー場で、観客らが暴動に巻き込まれ129人もの人が亡くなるという事件が発生しました。
またこの事件では、多くの人が亡くなっただけでなく、今でも180人もの人がケガをしているということで、かなり大きな話題となっています。
多くの人に影響が出てしまったのは、試合後に暴動が発生したことが原因と考えられます。
警察が介入するほどの凄まじい騒ぎだったことが分かっていますが、現地に日本人はいたのでしょうか?
速報ではあまり具体的に書かれていない、129人が巻き込まれた原因についてもまとめています。
暴動が発生したインドネシアのサッカー場はどこ?
今回暴動が発生したのは、インドネシアの東ジャワ州にあるサッカースタジアムでした。
カンジュルハン・スタジアム(Kanjuruhan Stadium)という名前のスタジアムで、普段であれば42,449人が収容できる大きなスタジアムとなっています。
アレマFCの本拠地でもあり、今回の暴動が起きた試合はそのアレマFCとペルセバヤ・スラバヤの戦いでした。
試合の結果はペルセバヤ・スラバヤが勝利したのですが、アレマFCはこれまで本拠地では20年以上も試合に負けたことがなかったため、アレマFC側の過激派ファンが怒ってグラウンドに飛び込んで暴徒化してしまったことが原因となっています。
(あくまでも発端であり、129人が亡くなった原因については後述しています。)
また今回の事件を受けて、リーグ側はアレマFCが所属するリーグのすべての試合を1週間中止することを発表しました。
インドネシアのサッカー場に日本人はいた?
お昼に流れていたNHKのニュースでは、今回の試合ではアレマFCとペルセバヤ・スラバヤが戦いましたが、両チームにそれぞれ日本人が所属していたことが明らかとなっています。
そしてペルセバヤ・スラバヤの勝利に貢献した決勝点を決めたのも日本人選手だったと言われていました。
しかし、NHKのニュース記事によれば、今のところ、巻き込まれた日本人は確認できていない様子です。
インドネシアの東ジャワ州にあるサッカースタジアムで起きた暴動について、インドネシアの日本大使館によりますと、現時点では日本人が巻き込まれたという情報はないということで、確認を進めています。
引用元:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221002/k10013845461000.html
今のところ日本人の犠牲はないとのことですが、まだ騒ぎは収まっていない様子ですので、今後の動向に注意が必要です。
インドネシアのサッカー場で129人が亡くなった理由
インドネシアのサッカー場で亡くなったのは、当初127人と言われていましたが、12時42分現在では2人増えて129人と伝えられています。
「FNNプライムオンライン」では、ケガ人も180人おり、さらに死者は増える可能性もあると伝えています。
また、およそ180人がけがをしていて、死者はさらに増える可能性がある。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/3a6c2118d8164fb78b3ff4fc6289d7d7fc4d5929
インドネシアのサッカー場で129人もの人が亡くなった理由は多くの速報で「一部ファンが暴徒化した」と伝えられていますが、厳密には「出口に人が詰め寄ったために踏み潰された人が多数出たため」です。
グラウンドで暴れているファンを落ち着かせようとした警察が、混乱が収まらないので催眠ガスを放ったところ、多くの混乱した人たちが出口に向かって一斉に逃げようと集中したため、多くの人が踏み潰されてしまった模様です。
NHKのニュース記事にもそのように書かれていました。
警察は観客をスタンドに戻そうとしたものの、混乱がおさまらず、催涙ガスを発射したところ逃げようとした観客が出口に殺到して多くの人が踏みつけられたと説明しています
引用元:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221002/k10013845461000.html
催眠ガスに使われている催涙剤(さいるいざい)には、一般的には人が死ぬ要素はないと言われています。
催涙剤(さいるいざい)は、非致死性のガス化学兵器である。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%82%AC%E6%B6%99%E5%89%A4
ただ皮膚や粘膜に付いた時の刺激は強く、また後遺症が残るケースもあるため取り扱いには注意が必要です。
いずれにしても、129人もの人が混乱によって亡くなるという事態はとても悲しい事件です。
インドネシアのサッカー協会は今後のいきさつを詳しく調査するとのことなので、続報を待ちたいところです。