名作のミュージカルファンタジー映画、メリーポピンズの続編である「メリーポピンズリターンズ」では、物語終盤で風船を売っているお婆さんが登場します。
前作を見ていた方なら「まさか前作のメリーポピンズ役の女性では?」と気になること間違いなしのキャラクターです。
前作がアメリカで公開されたのが1964年で、今作が2018年と考えると、当時の女優さんが出演できなくもないですよね。
メリーポピンズリターンズに出てくる風船売りの女性は何者なのか、そして前作とは関係があるのでしょうか?
そしてなんと前作から出演している俳優さんもいたのでまとめています。
※物語についてすべて記載しているわけではありませんが、ところどころネタバレのような部分はありますのでご注意ください。
メリーポピンズリターンズの風船売りの女性は誰?
メリーポピンズリターンズの物語の本当に最後の方に出てくる、こちらの風船売りのお婆さん。
なんだかメリーポピンズの衣装にそっくりな感じの服を着て、とにかくピンクピンクしている優しいお婆さんです。
メリーポピンズと似たような帽子を被り、メリーポピンズと2人のみで会話しているシーンもあるので、前作も見ている人なら「もしかして前作のメリーポピンズ?」と思ってしまいますよね。
(私もまさかと思って調べてみました)
リターンズに出ている風船売りの女性は、アンジェラ・ランズベリーさんと言います。
年齢は96歳で、まだ現役でバリバリに女優業をこなしている、ミュージカル界のレジェンドと言われているイギリス出身の女優さんです。
どんな作品に出演しているのか、主な実績をまとめてみました。
【主な実績】
- 1945年 ゴールデングローブ賞助演女優賞 受賞
- テレビ「ジェシカおばさんの事件簿シリーズ」主役
- 「メイム」「ジプシー」「スウィーニー・トッド」など名作ミュージカルで主役
- 1991年のアニメ版「美女と野獣」のミセス・ポット役 タイトル曲を歌唱
活躍の舞台は主にミュージカルが多く、これまでディズニー系の作品にも出ています。
また演技だけでなく、歌も歌えてしまうという女神みたいな存在ですね!
メリーポピンズリターンズの風船売りの女性と前作との関係性は?
メリーポピンズリターンズの風船売りの女性と前作との関係については、【作品に関すること】と【女優さんに関すること】の2つ気になることがあるので、それぞれ分けてみました。
メリーポピンズリターンズの風船売りの女性と前作との関係性
メリーポピンズリターンズの風船売りのお婆さんは前作のメリーポピンズのストーリーには一切出てきません。
しかし、リターンズでの風船売りのお婆さんの位置付けは、重要であると言われています。
ヤフーニュースに掲載されている映画ジャーナリストの方の記事によると、風船売りのお婆さんはメリーポピンズの原作者が考えたと書かれています。
そんなランズベリーが、『メリー・ポピンズ リターンズ』で演じるのはバルーン・レディ(風船売りのおばさん)。この役も、『メリー・ポピンズ』の原作者、P.L.トラヴァースが創り出した有名なキャラクターだ。それゆえにバルーン・レディの物語における役割はひじょうに重要で、短いながらレジェンドらしい出番となった。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/20190128-00112716
前作と今作では、ストーリーの雰囲気や大まかな進行は似ているものの、ところどころで異なる部分もあります。
前作の最後ではタコあげをして終わりますが、今作では風船売りのお婆さんが配った風船によってみんなが空に舞い、大人たちも忘れかけていた“幼ごころ”を取り戻すという展開になっています。
最後を締めくくるハッピーな重役として、風船売りのお婆さんは非常に重要な役割を担っています。
メリーポピンズリターンズの風船売り役の女優と前作との関係性
メリーポピンズリターンズで、風船売りのお婆さん役として出演していた女優アンジェラ・ランズベリーさんは、前作には一切関わっていません。
つまり、アンジェラ・ランズベリーさんは前作のメリーポピンズ役は務めていないですし、前作にはどこにも出てきていません。
前作のメリーポピンズ役を演じたのは、ジュリー・アンドリュースさんという女優さんです。
あの「サウンドオブミュージック」でも家庭教師役として出演しており、歌唱力や表現力は間違いなしの実力ある女優さんです。
実は今回のリターンズを制作するにあたって、当初は前作でメリーポピンズ役を演じていたジュリー・アンドリュースさんは出演のオファーを受けたと言います。
ただ、彼女は出演の依頼を受けるも「これはエミリーの作品だから、彼女がやりきらないと。わたしがうろうろしていたらいけないわ」と、これを拒否。
引用元:https://www.disneyindex.net/mary-poppins-returns-balloon-seller/
(しかも風船売りの女性役!)
ただ、ジュリー・アンドリュースは、リターンズでメリーポピンズ役を演じるエミリー・ブラントさんの作品だからということで、あえて出演しないという回答だったようですね。
たしかに、かつて主役を務めていた人が出演したら、やはりそちらが話題になりそうな気もしますものね…。
でも、前作も見ている自分としては、そこはあえて風船売りの女性としてもう一度出演していただきたかったな~とも思います。(せっかく現役でご活躍されているので)
前作も今作も、ワクワクする仕上がりになっているので、また見たいですね!
メリーポピンズリターンズに前作から出演している俳優
メリーポピンズリターンズには、前作から出演している俳優さんもいます。
リターンズで銀行の前頭取を務めていたミスター・ドース・ジュニア役(終盤に出てくるおじいちゃん)を演じている俳優のディック・ヴァン・ダイクさんは、前作ではなんとあのバート役を演じていた方です!
※バートはメリーポピンズと知り合いの、一番最初から最後まで出てくる芸道人みたいなキャラです。
そして実は、前作のバート役と銀行の会長のミスター・ドース・シニア役は、ディック・ヴァン・ダイクさんが一人二役で演じていました…!
あの会長のよぼよぼ感は、絶対年老いた俳優さん(失礼)が演じているかと思っていましたが、なんと同じ人だったんですね。
そして今作ではまた銀行の前頭取として登場し、見事なまでの演技とダンスを見せたわけですが、なんと御年93歳!
1964年版で、メリーの親友で大道芸人のバート(煙突掃除人として「チム・チム・チェリー」を踊ったりする)を演じたディック=ヴァン・ダイクが、銀行の元頭取役で出演しているのだ。しかもこの元頭取は、1964年版で彼が「もう一役」として演じていたもの。
現在93歳のディック=ヴァン・ダイク。ただの顔見せかと思われたが、この新作では軽やかなタップダンスまで披露している。一瞬、CGかと思ったくらい、その足さばきはスピーディで現役そのもの。まさしく「奇跡」のシーンが完成されていた!
引用元:https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/20190128-00112716
いや、93歳であの動きはもう…神です。
ちなみにそのほか、前作では男の子と女の子だったマイケルとジェーン役が今作では大人になっていますが、子役がそのまま大きくなって再出演したのではなく、別人の俳優さんたちが演じています。(家政婦のエミリーも。)
やはりミュージカルを長年やられていた方は体幹が強いせいか、長生きしやすいのでしょうか?
いずれにしても、メリーポピンズリターンズを見たら、前作のメリーポピンズをまた見たくなるような仕掛けがいっぱいですね!