2022年の夏の甲子園にて、春の準優勝校であった近江高校を破り、見事決勝に進出した下関国際高校の野球部には、色々な伝説があります。
実際に試合を見ていて、「下関国際…?」と思ったので色々と調べてみると、別名で“かき氷国際”と呼ばれていることが分かりました。
かき氷国際と呼ばれる理由は、どうやら監督の発言が事の始まりのようです。
そしてさらに調べていくと、実はこの高校は元々甲子園とは無縁のヤンキー校だったことも判明!
下関国際高校がかき氷国際と呼ばれている理由や、監督の伝説についてまとめています。
下関国際高校が「かき氷国際」と言われている理由
下関国際高校が「かき氷国際」と呼ばれている理由は、野球部監督の坂原監督が相手の学校の様子を見て「カキ氷食ってましたよ」と言ったからです。
ちなみに坂原監督こと坂原秀尚さんはこういう方です。
シュッとしていて少しコワモテな印象ですが、かき氷国際エピソードを見ると、少しなんてとんでもない…めちゃめちゃに熱血で怖い監督という印象です笑。
それだけ野球や生徒を愛している証なのだと思いますが、どうして「かき氷食ってましたよ」発言でかき氷国際とまで言われるようになってしまったのでしょうか?
「かき氷国際」の事の経緯とは?【監督発言まとめ】
2017年の夏の甲子園にて、山口県代表の下関国際高校は香川県代表の三本松高校と試合をすることとなっていました。
試合前日のインタビューで、坂原監督は相手の三本松高校の生徒が球場で優雅(?)にかき氷を食べていたことに対して、
「かき氷食ってましたよ」
と話したのです。
このことは日刊ゲンダイの記事で書かれていた模様ですが、現在は記事が削除されてしまっているようなので、引用していた「新・なんJ用語集wiki」の文章を載せます。
「三本松さんの選手、甲子園(球場)でカキ氷食ってましたよ。うちは許さんぞと(笑い)。僕らは水です。炭酸もダメ。飲んでいいのは水、牛乳、果汁100%ジュース、スポーツドリンクだけ。買い食いもダメ。携帯は入部するときに解約。3日で慣れますよ。公衆電話か手紙でいいんです」
引用元:https://wikiwiki.jp/livejupiter/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%A1%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%81%8B%E3%81%8D%E6%B0%B7%E6%89%93%E7%B7%9A
結構な強気の発言です。
このほかにも文武両道が嫌いだとして、「文武両道は二流」という発言をし、それがあたかも相手の三本松高校のことを言っているようだとも思われてしまったようです。(監督が相手を意図しての発言だったかは定かではありませんが…)
この挑戦的ともとれる発言が試合前から話題となり、さらには三本松高校との試合は4対9で負けてしまったことから「かき氷国際」というあだ名をつけられてしまったようです。
ちなみにその後、三本松高校が直接言ったことではないのですが「かき氷を食べたおかげで勝てた」と皮肉としても言われるようになってしまったようで、「かき氷打線」とも言われるにまで発展してしまいました。
さらに「新・なんJ用語集wiki」にはこのようなことも書かれていました。
一方敗れた下関国際高校に関しては試合前から話題となっていた前述のインタビューが更にネタ化し、「かき氷嫉妬民」と呼ばれ、翌年も甲子園出場が続くと三本松が甲子園出場を逃していたこともあり、当の三本松以上に下関国際がかき氷のイメージを帯びるようになってしまった。特に「○○さん、××でしたよ。うちは許さんぞと(笑い)。」の部分は汎用性が高く下関国際関連スレや、どこかしらの強豪野球部員が炭酸飲料やジャンクフードなどを口にした場合の定形文となった。
引用元:https://wikiwiki.jp/livejupiter/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%A1%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%81%8B%E3%81%8D%E6%B0%B7%E6%89%93%E7%B7%9A
もう完璧にネタとして扱われる始末…。
しかし坂原監督がこれほどまでに厳しい言葉や態度であったのには、下関国際高校の風紀が関係しているからだったと思われます。
下関国際の監督は映画級の伝説を持っていた!
下関国際高校野球部の坂原監督は、実はルーキーズみたいな伝説を持っています。
坂原監督が監督として着任する前の下関国際高校は、もうめちゃくちゃ荒れたヤンキー高校だったそうです!
野球部員は1人しかいないですし、甲子園どころか山口県内でも無名だったんだとか…。
そこからベスト4、そして決勝って、すごいですよね…。
ツイッターでもその伝説がすでに話題となっていました。
ツイッターの情報をまとめると、
【下関国際高校(坂原監督着任当時)】
- 県内でも無名のヤンキー高校(不祥事で出場停止常連校)
- 野球部員は1人
- 部活動どころか学校生活からの建て直し
- 公立よりも整っていない設備
- 2017年 夏の甲子園初出場
- 2018年、2021年、2022年甲子園出場
【坂原監督】
- 高校野球の監督になるため、教師免許を取得しつつ下関国際高校の校長に直談判
- 2005年に下関国際高校の野球部の監督に就任
- 遠征費を集めるために監督自ら漁港でバイト、マイクロバスの運転も坂原監督
- アメムチが非常にうまい
こんなに伝説が出てきました。
もうこれはルーキーズの原案なんじゃないかというくらいの勢いの濃いエピソードです。
仙台育英との対戦もかなり話題になっている下関国際高校ですが、どちらも精一杯の頑張りを見せてくるはずですので、こちらも精一杯の応援で盛り上げたいですね。
ちなみに試合相手の仙台育英にすごい選手がいたので別記事でまとめています。
東北勢が初優勝したことで、東北民常識ワードについても知っておきたいですね!
高校球児たちのこれからが気になりますね!