Youtube上で見れる「ショート動画」の収益化で新しい動きが出てきました。
Youtubeには15秒だけ再生できるショート動画機能があり、これまでは「ショートファンド」を活用することで収益化ができていました。
しかし、Youtubeは新しい収益化を試みるためにショートファンド制度を廃止する方向にあることを発表したとのことです。
新しい収益化については2023年初頭から始まるとのことですが、これまでのショートファンドとの違いは何なのでしょうか?
Youtubeの新収益化サービスについてまとめています。
2023年からのYoutubeショート動画の収益化の条件
Youtubeは2022年9月21日(水)に、公式ブログにて2023年初頭からのYoutubeショート動画の収益化について最新の情報を発表しました。
YouTube は現在、200 万人を超えるクリエイターに対して、様々な収益化方法を提供しています。しかし、YouTube はこれに留まらず、より多くのクリエイターとアーティストが様々なクリエイティブ フォーマットを活用して、YouTube で収益を上げる機会を得られるようにします。
引用元:https://youtube-jp.googleblog.com/2022/09/Made-on-YouTube.html
これによると、今後のYoutubeのショート動画については、
- チャンネル登録者1,000人以上
- 直近90日間のショート動画視聴回数1,000万回以上 ←NEW!
などの条件を満たせば、YPP(YouTubeパートナープログラム)に参加することができ、YPPに参加することで収益を受け取ることができる仕組みとなります。
ですので、YPPへの参加は収益化には必要不可欠の要素となります。(これまでと同じ)
YouTubeショート動画の広告は、ショート動画のフィードに流れる動画の間に表示される仕組みとなっており、広告収益はクリエイターの報酬や音楽のライセンス費用に使われる予定です。
また広告収益の分配については、全体の45%をクリエイターが受け取れます。
視聴回数の割合に応じて分配されるとのことなので、より視聴回数がキモとなってきそうですね。
クリエイターに割り当てられる全体の広告収益の45%をYouTube ショート クリエイターが受け取り、ショート動画の合計視聴回数の割合に応じて分配されます。音楽を使用しているかどうかは、収益分配の割合に影響しません。
引用元:https://youtube-jp.googleblog.com/2022/09/Made-on-YouTube.html
音楽を使用しているかは影響しないとのことなので、本当にさまざまなショート動画が対象となりそうです。
(TiKTokに対抗した施策とも言われています!)
従来のYoutubeショートファンドとの違いは?
これまで、Youtubeのショート動画で収益化をするには「Youtubeショートファンド」を活用する必要がありました。
ショートファンドはYoutube側が用意した1億ドルから一部をクリエイターに支払うというものでしたが、YPPに入るには
- チャンネル登録者1,000人以上
- 直近12ヶ月間の有効な公開動画の総再生時間4,000時間
の両方の条件をクリアする必要がありました。
そのため、総再生時間が短くなりがちなショート動画を主に制作しているクリエイターには不利な状況となっており、ほとんどのクリエイターに収益が支払われていない(条件を満たしていない)のが現状となっていました。
しかし、2023年からはチャンネル登録者1,000人以上に加えて、
- 直近12ヶ月間の有効な公開動画の総再生時間4,000時間または直近90日間のショート動画視聴回数1,000万回以上
という条件が追加されました。
“または”となっているのがポイントで、どちらかの条件を満たせばYPPに参加することが可能となりました!
つまり、これまで不利な状況にあったショート動画クリエイターにとってはかなり期待が持てそうな施策です。
ショート動画はサクサク見れますし、片手間にザッピングしながら見ることも可能なのでトレンドも追いやすいのがポイントです。
中にはショート動画に特化した動画を作っているクリエイターも多く、これまで長い動画を撮っていたクリエイターたちも次々とショート動画を制作しています。
今回のYoutube側の施策はユーザー側の動向やクリエイター側の動向がよく反映されている内容と言えそうですね。
Youtubeショートファンドは廃止?
2023年初頭から新しい収益化が始まるYoutubeのショート動画ですが、これに伴い、これまで機能していたショートファンド制度は廃止になる予定となっています。
Youtubeネタを扱う大手メディア「yutura」の記事にも書かれています。
また、これに伴って「YouTubeショート ファンド」は廃止される予定だとしています。
引用元:https://yutura.net/news/archives/82522
2023年の初頭には新しい収益化モデルがスタートする予定なので、恐らくこのショートファンド制度は2022年いっぱいまでの活躍となりそうですね。
ただ、いずれにしてもショート動画で収益化をするためにはYPPに参加することが必須ですので、これから収益化を狙っている人はYPP参加を目標にするとよいと思います。