金曜ロードショーで放送の「ボヘミアン・ラプソディ」。
世界的伝説級ロックバンドQUEENのボーカルであるフレディ・マーキュリーに焦点を当てて作られた、実話を基にしたドキュメンタリー映画ですね。
作中ではフレディの出っ歯や演奏が気になるところですが、制作裏話についてまとめています。
フレディの出っ歯は偽物?
作品中にスポットが当てられているフレディ・マーキュリーは、その“出っ歯”が特徴的です。
実際のフレディ・マーキュリーも出っ歯で、フレディ本人は出っ歯をコンプレックスと感じていました。
その出っ歯を隠すために口を動かす仕草をよくしていたそうです。
映画ではその仕草が忠実に再現されていますね。
しかしこの出っ歯は、フレディ役を演じたラミ・マレックさんにもあったかというとそうではありません。
フレディのコンプレックスかつ特徴でもある出っ歯を忠実に再現するために、“義歯”を付けて撮影していました。
歯に慣れるために、1年前から義歯を作ってもらうよう依頼して、慣れていたんだそうです。
ちなみに鼻も特殊メイクなんだとか!
実際のラミ・マレックさんは、こんな感じです。
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全く出っ歯ではありませんね!
1年前から義歯に慣れていたというものの、撮影中気にならなかったんですかね~…いじっちゃいそうです。
度々出てくる演奏シーンは偽物?
ボヘミアン・ラプソディの醍醐味とも言える“演奏シーン”ですが、各メンバーの手の動きやクセ、仕草、そして最後に出てくるライブ・エイドのシーンは吸い殻やペプシのゴミなど、本当に細かいところまで忠実に再現されているのが特徴です。
しかしいくら忠実とはいえ、実際の声はフレディの声じゃないの?と思われる方もいるでしょう。
どこまでが本当でどこからが再現なのか調べてみました。
まず、今回の撮影にあたってQUEENの各メンバー役を演じた俳優さんたちは、実際に楽器を猛練習したそうです!
特にドラムのロジャー役を演じたベン・ハーディさんは生まれてから一度もドラムを叩いた経験がなかったそうで、毎日10時間もの猛特訓をしたそうですよ。
その他にも、ギターの持ち方やメンバーのクセを徹底的にマネたという俳優さんたち。
合成ではないところに、すごい熱量を感じますよね…。
そして気になる声ですが、演奏シーンで重要な声は、98%がフレディの声で構成されています。
しかし、フレディの声だけではなく、演じたラミ・マレックさんの声、そしてフレディに激似だという歌声を持つカナダのシンガー、マーク・マーテルさんの声が2%の割合でミックスされています。
ライブ・エイドの演奏シーンでは、実際のライブ時の音量と同じ音量を流し、ラミ・マレックさんが実際に歌ったものとフレディの声をミックスしていたそうです。
マーク・マーテルさんがピアノを弾きながらボヘミアン・ラプソディを歌う姿が以前Youtubeに公開された際も、似すぎているということでかなり話題になりました。
マーク・マーテルさんのボヘミアン・ラプソディはこちらから視聴できます。(Youtubeに移動します。)
ちなみに撮影初日はライブ・エイドからだったそうで、ロジャー・テイラーさんやブライアン・メイさんも現場に来ていたんだとか。
これにはキャスト達も相当緊張していたそうです。
そして最初のロック風にアレンジされた20世紀フォックスのファンファーレは、映画のためにブライアン・メイさんが提案し、ブライアン・メイさんとドラムのロジャー・テイラーさんがアレンジ演奏をしました。
ファンファーレに使われたギターはなんと64本!
ブライアン・メイさんがギターを使って録音したそうです。
愛とこだわりを感じますね~。
脚本にはなかったNGシーンがそのまま使われている場面とは?
ボヘミアン・ラプソディはその各シーンが本当に忠実に再現されているのが見どころのひとつでもあるのですが、実は脚本にはないハプニングシーンが、そのままOKされて採用されている場面があります。
そのシーンがこちら。
QUEENのメンバーがスタジオで録音をしているシーンですが、みんなで仲良さそうに倒れているこのシーンは、実はハプニングでした。
でもとっても楽しそうですし、本当にこんなシーンがQUEENの実際の録音の時や練習の時にあったのかもしれないと思うとなんだか感慨深いですよね…。
これらの見どころを頭に入れた上で、再度ボヘミアン・ラプソディを観ても楽しそうですね!
ボヘミアン・ラプソディ関連の別記事もありますので、気になる方は見てみてください。